らぶそんぐ

今日も元気にあいどるおたく!

『風 is I?』 過去を請負う人

健人くんに続き、風磨くんのソロコンに行ってきました。

風磨くんのソロは3年目にして初参戦。人の心を掴むのが上手な彼が、一体どんな世界を作りだしているのか、そして一昨年の『風is a doll ?』昨年の『風are you?』から『風is I ?』と、自分は何者なのか、常に自分自身に問いかけてきたタイトルの答えはでたのか、という点も含めて楽しみにしていました。

 

 

今回彼が作り上げたのは『死んでしまった青年が神様に頼んで1日だけ生き返り、やりたかったことをやる』という映画にありそうな世界。英語のナレーションで進行される、いかにも風磨くんが好きそうな、オシャレでクール、時々ふざけた演出でコンサートは進んでいきます。

 

セトリも赤西仁山下智久TOKIOを中心とした、これまたいかにも風磨くんが好きそうな曲が並んでいて、まさに主人公(=風磨くん)のやりたいことが詰め込まれた世界でした。似ているテイストの曲&去年も歌った曲が並ぶので、食傷気味になる部分はありつつも、私は初めてだったので「これが噂の…!」とDVDの答え合わせをしている気分で楽しかったです。

 

 

そして毎年面白いのは、オシャレなクラブミュージックとバンド曲で固めたセトリに突如投入される、嵐の選曲のガチオタ感(笑)今年も『素晴らしき世界』『Oh!Yeah』『太陽の世界』『T.A.B.O.O』と、いや君わかってるね!とファンが嬉しくなってしまう選曲に、本当に嵐…というか、翔君のことが大好きなんだなぁと可愛かった(笑)あんなにオシャレな『T.A.B.O.O』は初めて見たけれど(笑)

 

 

 

 

コンサートが進むにつれ、青年が本当にやりたかったことは、友達や家族とずっと一緒にいたかっただけなんだ、と気づきます。けれど、もう時は戻らない。今を生きる大切な人たちのために、自分が生き返った記憶を消してほしいと頼む青年は、まさに風磨くんそのものだなぁと思いました。

 

風磨くんは過去を丸ごと抱きしめて生きようとする人だとよく思います。楽しいもうれしいも、悲しいも苦しいも全部おいていけなくて、全て大切に抱え込んで歩もうとするから、時に周りとの歩調があわなくなってしまうこともあるんだろうなと。そんなに背負ったら自分が一番つらいだろうに、少しはその荷を下ろせばいいのにと心配になることもあったけれど、彼は一つも下ろさなかった。

 

 思い出は俺が持っていくからみんなは今を生きろと、すべてを背負っていったこの物語の主人公は、風磨くんの生き方そのものだなぁと思いました。今を生きる人々がふと振り返った時に、いつでも思い出の入り口に立って微笑んでくれるような、そんな存在でありたいのかな。

 

 

 

そして、コンサートに映画のような1本のストーリー性を持たせるところは健人くんと同じだなと思う一方、未来から来たアンドロイド設定の健人くんと、過去(あの世)から来た青年を演じる風磨くんの対極性に、それぞれで考えているはずのソロコンでさえこの二人はシンメトリーなのかと思わず唸ってしまいました。

 

常に変化と進化をし続けて未来に向かう健人くんと、思い出をまるごと抱きしめて守りながら歩む風磨くん。対極にいる二人だからこそ、反発しあうことはあれど、組んだ時は本当に強いだろうなと。ジャニーズにはこれまで多くのシンメと呼ばれるメンバーがいたけれど、ここまで見事なシンメトリーはなかなか見ない気がします。ふまけん厨ではないけれど、2人のソロコンを見たら運命的なものを感じずにはいられませんでした。

 

 

 

 

 

すっかりコンサートの感想ではなくなってしまった気がするけれど、こうやっていろんなことを考えたり、思わず語りたくなるようなコンサートでした。日々に追われて生きている中で、束の間過去を懐かしんだり、大切な人のことを改めて考えさせてくれるきっかけを与えてくれる時間だったと思います。3年間自身に自分は何者かと問いかけ続けてきた風磨くんは、実は見る人に同じ問いかけをしていたんだなぁと…。やっぱり彼は人の心を掴むのがうまかった。いつの間にか術中にはまっていたような、してやられた感にちょっぴり悔しいなんて、思ってないよ!(笑)