らぶそんぐ

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週女のジャニーズJr.記事について

発売されたときにTLに流れてきて、あぁまた週女ね(笑)と思っていたら、昨日Yahoo!ニュースが取り上げたことでJr.担界に動揺が走っていたので、週刊誌についてちょっと知っておいたほうが良いかな~と思うこと、私が今回の件で感じたことを書いてみたいと思います。

 

 

1.週刊女性という雑誌について

ジャニオタをある程度やっている人は知っていると思いますが、週女は数ある週刊誌の中でもアンチジャニーズとして有名です。「嫌いなタレントランキング」でいつもキムタクの名前をトップに掲載しているあの雑誌、といえばわかるかと。

 

なぜ週女がアンチジャニーズなのかというと、十数年前にトラブルがあったからだと言われています。

 

週刊女性は『主婦と生活社』という出版社から発売されています。この『主婦と生活社』はアイドルファンであれば知っているだろう、雑誌『JUNON』と同じ出版社です。

 

ご存知の通り『JUNON』にはジャニーズは載っていません。それはなぜか。

 

実は2000年ごろまでは『JUNON』にジャニーズが掲載されていました。それが突然掲載されくなった理由として囁かれていたのは、

 

  1. 週刊女性がジャニーズのゴシップ記事を掲載
  2. ジャニーズとライバル関係になり得るJUNONボーイズがアイドルとしてデビュー
  3. ジャニーズの記事の前にライバルタレントの記事を掲載した

 

正確には覚えていませんが、たしかこんな感じだったと思います。

 

これに怒った事務所はJUNONにはうちのタレントは載せない!!となり、焦った主婦と生活社のトップが謝罪に行ったが事務所側は低い立場の人間をその対応に当ててきた。その対応に主婦と生活社が逆ギレしてアンチジャニーズの立場となったわけです。

 

今は知りませんが、一時期はジャニーズのタレントが出演する取材から出禁を食らうほど事務所から嫌われいたようで、事務所と主婦と生活社の間には大きな確執があるといえます。

 

 

2.週刊誌の「飛ばし記事」について

 

 

とばし‐きじ【飛ばし記事】 の意味

裏付け取材に基づかず、記者などの憶測によって書かれた不正確な記事。飛ばし。

 

毎日のように発売される様々な週刊誌ですが、そこに書かれている全てが事実に基づいているわけではないことは誰もが理解していると思います。中には飛ばし記事といわれる、証拠もない、事実関係の裏どりを行っていない誌面の穴埋めのために書かれる記事も多く存在します。

 

今回のJr.の件についても、証言者は「ジャニーズ事務所関係者」「レコード会社関係者」ととても大きなくくりにされており、ゴシップのタレコミでよくあるA子さん、などという特定の人物を指していません。関係者はたとえば事務所に出入りする人間とちょっとした知り合い、程度でもいいわけです。つまり内部の人間の証言ではないのでしょう。

 

また、記事に書かれている「という趣旨の言葉だとみられています」という文章からも、記者の憶測で書かれている「飛ばし記事」であることが見受けられます。

 

 

 

 

以上2点がジャニーズの週刊誌ネタを見る上で知っておいた方がいいと思うことです。

 

 

ここからはただの私の憶測ですが、上記から考えられる今回の記事の目的としては

 

  1. SMAP騒動などで揺れる事務所の更なるイメージ下げ
  2. デビューがないJr.の不安に付け込んだ引き抜き

 

 

1についてはそのままですが、2について補足しておくと、JUNON主催で毎年行われているスーパージュノンボーイコンテストの最終審査は、観客や過去の受賞者などの芸能人ゲスト、芸能プロダクションなどを迎え大々的に行われています。また、受賞者には多くのプロダクションからオファーがあります。

 

つまり、プロダクションとのつながりが強い主婦と生活社が、それなりに知名度と人気がある今のジャニーズJr.の流出を狙っている面もあるのではないかと考えます。つながりのあるプロダクションに移籍させれば、JUNONにも掲載できる上に、色々と見返りもあるのでしょう。

 

また、2015年にはJUNON SUPERBOY ANOTHERS LABELという自社レーベルを立ち上げ、コンテストの落選者を集めてCDデビューさせるという過去のモーニング娘。のようなことも行っているようです。

 

現に私が知っているだけでもそれなりの知名度があるJr.が移籍してCDデビューを果たした事例が何件もあります。しかし、そのどれもが「使い捨て」のごとく一過性の金稼ぎに使われただけで消えていった事実も挙げておきます。Jr.の子たちが、この記事を読んで安易な判断をしないことを願っています。

 

 

私は事務所の何を知っているわけではないし、ファンに対する事務所の対応には憤りすら感じることもあります。しかし、売れないからと言ってタレントを見捨てたり切ったりする事務所ではないことも知っています(SMAPの件については根が深い&該当担ではないので今回言及しません)

 

今や5大ドームでコンサートを行う嵐や関ジャニ∞、最近露出が増えてきたHeySayJUMP!も売れるまでに約10年ちかくの歳月がかかっています。デビュー当時に話題となったKis-My-Ft2でさえ、Jr.として10年近くの下積みがあります。

 

芸能界という流れの速い世界の中でも、特にアイドルは旬が短いというのが世間の常識でした。そのアイドルを、ここまで長期にわたって育ててきた事務所が一体どれだけあるのでしょうか。

 

 

2015年の1月1日、故・蜷川幸雄氏のラジオにジャニーさんが出演した時に話していて、とても心に残っている言葉を引用します。

 

 

森田剛とか、よくジャニーさん何も言わないね、と言われて 

人間はそれぞれみんないいところがあるの。これは不思議なことに。例えば、マッチなんかそうですよね。マッチなんか写真見せたって何この子?って。だけどなんていうのかな、ハートが伝わってくるんですよね。みんなそれぞれ若い人ってのはほんとに気持ちがありますよね。

 

ー真面目な子が少ないという蜷川氏に対して 

少ないって、言っちゃ悪いけどタレントは全部そういう意味では精通してますよ。だけどそれに携わってる人間が果たしてタレントの気持ちをわかってやってるかってことですよね。

 

ー成長しない子も中にはいるでしょう?と聞かれて 

いない。30年も50年もやってるけど、僕は失敗はないと思いますよ。やっぱ人間を扱ってるから。だからそれは間違いないですよ。

どの子だってみんな、人間の美しさとかあるんですよ。

タレントはやっぱり一生っていうのがあるから。だからこのままポーンと捨てる気は全然ないです。彼らができる限りは絶対やってかなきゃいけないという信念はありますよね。

 

ーこれからやりたいことを聞かれて

若い人はこれからどんどん伸びていくけど、やっぱり大事にしなきゃいけないと思う。タレントとして育ってるけど人間としてまず育ってないわけですよ。僕はやりますよ絶対に。死ぬ前にちゃんとやります。

若い子をね、若い子を築き上げなきゃ。金儲け主義でやってるんじゃないってことはハッキリわかると思いますよ。

 

私はこれを聞いたとき、ジャニーさんは経営者というよりも、優れた教育者であるなと思いました。

 

企業の経営としてはずさんな部分も多々あるし、現代において他に遅れを取っている部分も大きい。事務所内部には過去の栄光に胡坐をかいている人間もたしかにいる。

 

けれどそんな時代だからこそ「人間を育てる」というジャニーさんの信念は、今のJr.たちが置かれている状況に通じると感じます。売れるタレントではなく、まず強い人間を育てること。即効性ではなく、タレントの一生を考えること。それはジャニーさんが経営者である以前に、教育者であるからなのでしょう。

 

 

このラジオの話だって、所詮きれいごとかもしれません。言えないようなことも山ほどやってきた事務所だとは思います。

 

けれど私は週刊誌の記事よりも、ジャニーさんの言葉を信じます。なぜなら、ジャニーさんが育てたアイドルたちは、尊敬できる部分をたくさん持っているから。そんな彼らを育て上げたジャニーさんの言葉だから、信じる。

逆に言えば、週刊誌を信じるような根拠も実績も特にありません。

 

議会でも「前例がない」という言葉をよく聞きますが、人間というのはいつもと違うと不安になるものです。その不安につけこもうとする人が現れるのも仕方のない事。

 

様々な思惑が渦巻き、真実も嘘も膨大な情報が溢れる昨今、何を信じてどう対応するのか。

流されずに自分をしっかり持つことが、アイドルのみならずファンにも必要な時代なのかもしれません。